草津市M様施工事例｜３階～１階エアコンのロープアクセスによる高所作業！

２０２５年１２月１６日（火）

滋賀県草津市のM様邸へ

３階～１階のエアコン入替工事にお伺いいたしました

他社エアコン工事業者様が『高所作業はちょっと、、、』とお断りだったようでして、

当店をネットで見つけていただきました♪

詳しくブログで解説していきましょう

 

１　高所作業の現場調査

M様からLINEでのお問合せをいただいたので、直ぐに現場調査にお伺いいたしました

エアコンが効かなくなっての買い替え案件で、

新しいエアコンはD社2.5ｋｗを自宅に保管済です

 

家屋は３階建の立派な戸建で、室内機は３階⇔室外機は地上に設置のレイアウトです

M様にお聴きした所

『御新築時は、隣のアパート敷地から３段ハシゴで工事をしていました』とのことです参考になります

 

先ずは配管のレイアウトから確認をしていきますと、

３階～１階までの外壁へ屋外の配管カバーが取り付けてあり、

カバー自体の再利用は可能のようです♪

 

以前の工事と同じように、御隣の土地から３段ハシゴで作業をしても良かったのですが、

３階バルコニーから、屋上平屋根まで登れるじゃないですか（笑）

平屋根の際まで行くと、足がすくみそうな地上から高さ１０ｍ！！！

超高所作業になるので、ロープアクセス時のアンカーポイント（支点）になりそうな所を探して、

良い方法が思いついたので、御見積のお約束をして現調完了です

 

２　ロープアクセスによる高所作業の前準備

2.1　先ずはアンカーポイント（支点）の構築

今回の高作業の壁面は西側になるので、家屋の丁度反対の東側に工事車輛のハイエースを駐車いたします

ハイエースは2200kgあるので、支点としては十分ですね♪（画像１枚目）

２列目のシートは常に折りたたんでいるので、座席展開時のロック部分のフックへ支点を構築していきます

『２ロープ２ポイント』の鉄則を安全対策に心得ております

 

２ロープとは？

メインロープは作業時のものです

ライフラインはメインロープが角などで擦れて切断してしまった時のバックアップになります

２ポイントとは？

メインロープ＆ライフラインの双方で、支点は２ポイント（２ヶ所）以上を確保いたします

 

2.2　作業用ロープを張っていきます

アンカーポイント（支点）の準備が出来たら、

家屋の屋根を跨ぐように、ロープを張っていきます

メインロープ＆ライフライン共に下記スペックのロープを使用しております

※メインロープに黒・ライフラインに白を使用しているのは、セットの際に間違いわないように色を変えています

アンカーポイントへのロープは、ラビットノットで、カラビナを経由して２支点に接続しております

 

エーデルワイス社製：TEMP（テンプ）１１

フランスのロープメーカーです

ロープアクセスや、レスキューなど多用途に使用されます

テンプ１１は、芯（コア）・外皮（シース）の間にケブラーを織り込んだ

耐熱性・耐切断性・難燃性・耐薬品性に優れたセミスタティックロープです

 

直径：11ｍｍ

重量：79g/ｍ

破断強度A:25kN　※ノットを作らず静荷重をかけて破断した数値

破断強度B:19kN　※ノットを作り静荷重をかけて破断した数値

伸び率：3.1％

外皮率：42％

材質：PA　ケブラー

水分による伸縮率：3.3％

TYPE：EN1891-A

衝撃荷重（落下率0.3）：5.6ｋN

耐墜落回数（落下率1）：15

仕様：ノーマル撥水

 

2.3　ロープレイアウトのチェック

ロープは支点から⇒昇降ポイントまで張り終えると、

屋根や雨樋、屋根が片流れなので棟の部分に、ロープが擦れて切断しないように保護する必要があります

特に雨樋は、作業員の荷重が掛かると簡単に変形したり割れたりするので、

保護を入念に行っております

平屋根の角のロープが擦れる部分は、ローププロテクターで保護しております

実は超高性能はロープですが、スクラッチ（擦れ）には凄く弱いんです

自分の命を守るための重要なチェック作業になります

 

２　ロープアクセスの高所作業スタートです

完全にハシゴを使用しない、無足場工法による高所作業の開始です

今回はエアコン買い替えの工事ですので、取り外し作業からです

先ずは古いエアコンの冷媒回収を済ませてから、室外機側からバラしていきます

外カバーを外していくのですが、一本２ｍの長さが３階までｘ４本使用されていますので、

カバーの部分だけで８ｍもあります

屋上からの懸垂下降でも良かったのですが、

早朝霜が降りており、めちゃくちゃ滑るので地上からロープのみでクライミング開始！

当然フルハーネス＆ヘルメットを着用して、以下の順序です

 

①PETZL：アサップロック

ハーネスに取り付けたアサップロックを、ライフラインにセットします

これはメインロープ側にトラブルが発生して墜落する際に、アサップがロープ上でロックします

普段の昇降時は、作業員の動きに合わせ移動する便利アイテム♪

ハーネスと⇔アサップの間は、ショックアブソーバーを取り付けてあり、

墜落時の衝撃を和らげます

墜落距離を短くするためのロックする機能もあります

 

②PETZL：アイディS

ハーネスに取り付けたアイディSを、メインロープにセットします

高所作業時の要のアイテムで、高所作業やレスキューで使用されるセルフブレーキ下降器です

作業員が操作ハンドルから手を離すと、自動でブレーキが掛かります

パニック時にハンドルを強く引きすぎた際にもロックが掛かります

 

③PETZL：アンセッション

ロープのみで登高する際に使用するハンドル付クランプです

こちらをメインロープのアイディSの上部に取り付けます

アンセッションの下部には、カラビナを経由してフットテープを接続します

アンセッションは、PETZL社の商品名ですが、

アッセンダーと同じ器具で登高器を指します

ロープにセットすると、上にはスライドしますが、

下側にはスライドしないようにロック機能があります

 

④クライミング開始

①～③までセットを完了すると、クライミング開始です

地上に作業員が立っている状態で、アッセンションを目いっぱい上にロープをスライド

それに接続してあるフットテープも地上から離れるので、アッセンションに捕まるように身体を引き上げ、

フットテープに乗ります！

それと同時にロープをアイディSで引き寄せる動作で、繰り返し登高していきます

屋外カバーはビスで止めてあるので、

その高さに来たらアイディSのブレーキ機能で、ロープにぶら下がった状態で取り外し作業です（画像２枚目）

 

⑤懸垂下降で地上へ

一通りの作業を終えると、アイディSを使用して懸垂下降で地上へ

※この時アッセンションは取り外してあります、アサップロックは、昇降どちらも取り付けたままです

無足場工法で一切ハシゴを使用せずに取り外し作業を完了です

 

⑥取り付けの際には、隠蔽配管工法で施工しました

今回はロープアクセスを実施してのエアコン工事でしたが、

次からは屋外高所作業を行わなくてもいいように、隠蔽配管工法での取り付けを行っています

室内機からの配管は、左後ろ抜きなので、排水ドレンを断熱タイプで施工！

次からは配管＆配線をそのままに、室内機と室外機のみを交換可能なように施工してあります（←ここ大事）

この隠蔽配管工法により、次は高所作業をしなくても工事が可能となります

室内機と室外機側の配線＆配管は少し長い目に施工しております

 

３　３階～１階のエアコン工事でお困りのお客様へ

当店へのお問合せで多いのが、

近年の住宅事情から、ハシゴスペースの狭い場所での高所作業の御依頼です！

御新築時には、家屋全体を囲むように設置された足場のある状態で、

高所や難所でのエアコン工事を完了しているのですが、

エアコンは１０年から、長くもっても１５年位で買い替えの必要な家電製品です

エアコンが無くても過ごせる期間は、一年でもごく僅か・・・

何としてもエアコンでの冷暖房を復活させるための工事が必要です！

入れる場所であれば高所作業車・足場を組み立てる・３段ハシゴで工事など

色々な高所での工法はあるのですが、当店はロープアクセス工法で先駆者として、

後々のメンテナンス性や交換工事を考えられた施工で、

難所や危険な高所作業でも承っております

御相談はお電話がお早いです、御気軽にお電話してみてくださいねっ(^^♪

※夜がお電話繋がりやすいです