ご新築の外構を考えたエアコンレイアウトのすすめ|メンテナンス性は重要
2023/12/27
今回は御新築への新規エアコン取り付け時に、
『本当にそのレイアウトで、エアコン工事をしても大丈夫ですか?』
というお話です
設計段階で室内機の位置は決まっています!
ご新築が完成している、引き渡しが完了後の状態で、
施主様が『やっぱりエアコンはこっちが良かった!』などのクレームは、
ハウスメーカー様と施主様の双方で解決してください(笑)
エアコン屋が出来る範囲のエアコンレイアウトの変更は実は限られています!
具体例を挙げていきましょう
1 室内機の据付位置について
1.1 エアコンの室内機寸法
家庭用のセパレートエアコンの室内機寸法は、
『幅800mm以下x高さ300mm以下x自動お掃除の有る無しで、前面への出代は機種によりそれぞれです』
在来工法の木造建築で、柱間隔910mmピッチでの建築が多いので、
上記寸法は、日本の住宅事情を考えた製品サイズになる訳です!
『どこのメーカーにも負けないエアコンを作りました!』
『ただ効率を求めたので室内機幅が1m(1000mm)あります!』
だと取り付けが出来ないお家がほとんどであり、
メーカーもやはり営利目的なので、売れないものは作りたがりません
1.2 エアコンコンセントにコードが届く範囲
ご新築のエアコン専用回路及びコンセントは壁内に埋め込まれていますので、
・設計通りの場所に設置するか?
・すぐ隣の壁へ変更するか?
どちらにしても、
『専用回路を使う事を前提にしているエアコン室内機の電源コードの長さは、
想像よりもかなり短いので届く範囲となります』
つまりとんでもなく遠い壁への変更は現実的に難しくなります
2 外構工事に合わせたレイアウトの変更です!
2.1 壁の貫通穴の位置変更
室内機を壁に掛ける面へ、新規穴あけをするのが一番美しく仕上がります(←壁穴が室内機で隠れます)
ですが、壁を挟んだ真裏の屋外側には、ウッドデッキを作られるそうです(画像3枚目の奥の土部分)
エクステリア関係と、エアコン工事は完全に切り離したいので、
干渉しない面へ室外機を設置するようレイアウトを変更します!
壁穴を設計と違う所にあけるので、構造図面での筋交いや柱の位置は必ず確認しないといけません!
ガレージの柱などがある場合も同様に壁穴の位置変更は、
慎重に作業して行かなくてはなりません
2.2 配管露出部分への配慮も忘れません
室内機の右横の外装パネルを開口⇒右壁へ新規穴あけ(画像1枚目)
全てが綺麗な御新築で、室内機から露出するテープ巻き部分を見たくはないですので、
室内機と⇔右壁の間には、屋内用のカバーを取り付けます☆彡
このカバーの施工も実は難易度がとても高いのです!
とりあえずついてあるだけ・・・とか、
お客様のお家の屋内カバーに、大きな隙間はありませんか?
3 室外機を外構の何も無い所へ設置
『外構関係と完全に切り離した場所へ室外機の設置』
これが理想ですが、過去にあった悪い例えを・・・
・既設の室外機の周りを囲うように、ウッドデッキを施工
⇒室外機からの熱排出エラーでエアコン停止、ウッドデッキを分解しないとメンテナンスが全く出来ない
・柱が片持ちのガレージがありエアコン入替が困難
⇒エアコンよりも後から施工されたガレージの屋根が、壁穴よりも下側にありエアコンの入替が出来ない
・屋外側の壁穴部分に因幡の物置がある
⇒物置を移動すればいいのでしょうが、大きすぎて移動が困難!移動先のスペースも無い
たかがエアコン工事と言えど前途多難です(笑)
設計通りとは中々上手くいかない事が多いですが、お困りの際はご相談してみてください
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