新規穴明に構造図面の確認は必須項目!貫通スリーブまで通っていますか?
2023/03/31
今回のブログはエアコン取り付け時に必ず必要になってくる
壁穴の新規穴明について書かせていただきます
※壁穴が既に明いている所、隠蔽配管は該当しません
1 新築戸建で新規の穴明での準備
家庭用セパレートエアコンは、室内機と室外機があります
それぞれを配管セットで繋ぐ必要がありますので、
ご新築に新規で穴明けをする必要があります!
言うのは簡単ですが、ある意味エアコン工事よりも難しく
慎重な施工が求められる工程となります
1.1 構造図面を確認するところからスタート!
ご新築で新規穴明を行う場合、柱や筋交い等の構造物を傷付けないように、
構造図面で確認を行います!(画像一枚目)
工務店様やハウスメーカー様に提出して頂ける図面です
現場調査の日に必ずご用意して下さい
よく間取り図や電気図面を用意される方がおられますが、
それでは筋交いの位置が確認出来ません
1.2 穴明を行う際の屋内側注意事項
基本的にエアコン室内機の右後ろか、左後ろ配管にφ65の穴がくるように
穴明を行います
室内機の位置に対して⇒穴明の位置は決まってきます!
1.3 穴明を行う際の屋外側注意事項
構造図面で柱や筋交いの位置はバッチリ確認オッケー♪
という時でも、屋外側に障害物がないか?の確認が必要です
・電力量計
・照明器具
・換気口
・シャッター戸袋
・雨戸
・既設の2階~1階へのエアコン配管
・電気の引き込み口
・アンテナ引き込み口
・ガレージの柱
・雨樋
・ガスメーター
上記のような物が、新規穴明の位置と被ると穴明は失敗!!!
損害賠償の末、補修が必要となります
2 新規の穴明開始!
2.1 屋内側は石膏ボードなので、ミヤナガ製のウッディコアφ65で開口します
※一般的に石膏ボードの厚みは9.5mm~12.5mmになります
壁の中の構造物は図面で確認して無いとしても、
断熱材や電気配線等が通っている事が多いので、
屋内側の石膏ボードのみで一旦穴明作業を停止いたします
2.2 屋内側の穴明が完了したら、壁内部の断熱材を開口部分以外は除去します
この時、屋外側の外壁に向かって障害物が無いか?
もう一度確認を行います
2.3 外壁の穴明を行いますが、素材によりコアの種類を使い分けしております
・サイディングや杉板なら⇒ウッディコア
・モルタルなら⇒ハイパーダイヤコア
・ガルバリウムなら⇒ガルバリウムコア
・タイルなら⇒ドライモンドコア
等、それぞれの素材に特化したコアドリルで穴明を行っております
屋内側の穴に対して、屋外側の穴は水平か、若干の下り勾配を付けます(←排水の勾配になります)
3 穴明が完了したら、貫通スリーブ!
エアコンの入替で、古いエアコンを取り外した際によくあるのが、
貫通スリーブ無しで、断熱材が見えた状態です(画像二枚目)
壁に穴明を行った際も同様の状態なのですが、ここに貫通スリーブと言う
筒状のパーツを組み込みます(画像三枚目)
貫通スリーブの目的は、エアコンの配管経路と⇔壁内部の断熱材との隔壁になります!(←ここ大事!)
完成してしまいますと“完全に見えない部分となります”
大切なご新築です、どのお客様も『その部品入れて下さい』と仰います
当店へのお問い合わせでよくありますのが
『壁の穴明で貫通スリーブは入れてもらえますか?』です
もちろん工程の一つなので入れますが、
たまに構造図面すら工務店から出てこなくて
『そんなん無くても、探って明ければ良いやろ?』
と工務店の大工に言われた事もありますし、
とあるおば様には
『あんたらプロやったらどこに筋交いが入っているか分からんのか?』
と言われた事もあります
まぁ丁重にお断りするんですけどねっ(笑)
そんなに一か八か!でご新築に穴明を望んでおられるお客様は少数派だと思います
大切なご新築に、掛けではない丁寧な穴明を望んでおられるお客様は、
一度お問い合わせしてみて下さい、お待ちしております
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廣田電気
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