ご自宅のエアコンにアース線は接続されていますか？｜手抜き工事かも？

１【お家のエアコンに、アース線は接続されていますか？】

当店で作業するエアコンの入替や、引越しの時によく目につく事なのですが、

コンセントの下側にアース端子があるのにも関わらず、

アース線が施工されていない事がめちゃくちゃ多いです！

ご新築でもアースの端子が無い所も多いのですが、

アース端子が有るのに接続しないのはただの手抜き工事ですよ！

※200Vはプラグは中央にアース極があり、それに該当いたしません

 

２【そもそもアースとは何か？】

『アースってよく聞くけどそもそも何の事？？』ってお客様からよく聞かれます

アースは英語で“earth”（地球）なのですが、電気工事的には“接地”と言う意味です

何かしらの不具合でエアコンから漏電した場合に感電や火災を防ぐ目的で、

大地へ電気を逃がす安全装置の一つになります

アースの接続には電気工事士の資格が必要な作業になります！

 

３【エアコンのアース線について】

一般家庭で使用する電化製品にはアースの有るもの無いものがありますが、

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ等の“水”が発生する家電にアースの接続線が付いています！

エアコンは冷房時に、室内機内部で大量の水が結露によって発生するので、水物家電と言う事になります！

もしもの漏電時に消費電力が家電トップクラスのエアコンなので、

アースは出来るならした方が良い施工になります！

 

3.1　設置工事の種類

一般家庭におけるエアコンはAC300V以下の低圧機械ですので、

アース工事は下記表のD種接地工事に該当いたします

アースの電線は、単芯線1.6ｍｍを使用いたします

接地工事の種類	接地抵抗値の規定値	電線径	接地工事個所
A種接地工事	１０Ω以下工事	2.6mm	特高、高圧機械器具
B種接地工事	変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の１線地落電流のアンペア数で150を除した値に等しいΩ数以下	2.6mm	変圧器の二次側
C種接地工事	１０Ω以下 (低圧電路において当該電路に電流動作形式で定格感度電流100mA以下、動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を接地する時は500Ω)	1.6mm	300V超過の低圧機械器具
D種接地工事	１０Ω以下 (低圧電路において当該電路に電流動作形式で定格感度電流100mA以下、動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を接地する時は500Ω)	1.6mm	300V以下の低圧機械器具

※内線規程による接地工事の種類です

 

3.2　設置工事（アース）が省略出来る条件

100V機種の場合、内線規程では

【乾燥した場所（対地電圧150Vを超える場合を除く）でのアース接地は任意】

とありますが、アース端子がコンセント側にある場合、

接続工事をおすすめいたします

※200V機種の場合、電源プラグに接地極が付いているので、

コンセントの通電時にアース接続がされるので、別途アース線の施工は必要ありません

 

3.3　室内機と室外機のどちらかにアース線を施工するか？

これもよく聞かれるのですが、

『アースの施工は、室内機と室外機のどちらか片側だけで問題ありません』

理由は以下の通り、電気的に繋がっているからです！

・室内機と室外機は冷媒管(銅は導通体なので電気的に繋がっている)

・室内機と室外機は接続電線(Fケーブル)で繋がっている

 

3.4　アースの施工費用は？

室内機近くにある専用コンセントにアース端子がある場合、多くのエアコン業者で施工費用は￥０です

しかしアース端子が無い場合は接続出来ません！

その場合室外機側でのアースとなりますが、アース棒を施工する場合、

当店での場合は￥5500（税込）の費用となります

２階ベランダに室外機を設置する場合は、室外機側での施工は要御見積となります

 

3.5　アースが出来なくても

100Vコンセントにアース端子が付いていないとアースの施工は出来ませんが、

分電盤の中には漏電遮断器が付いてありますので、

もしもの漏電時はここで電気を強制的に遮断してくれます！

築年数の経つ家屋では漏電遮断機が無い場合もありますが、

後から漏電保護回路付のブレーカーに取り換える電気工事も可能です

まずは当店へ御相談をしてみて下さい