消防法により非常用避難ハッチの周りにエアコン室外機設置は注意!
2023/05/13
1 消防法による非常用避難ハッチまわりのエアコン工事の注意事項
1.1 避難ハッチは集合住宅のベランダにある避難器具です!
避難ハッチを開くと、内部にはハシゴが収納されています
火災や地震による災害発生時に、下の階へハシゴを伸張する避難器具になります
1.2 消防設備は年2回の定期点検が必要です!
集合住宅のエントランス掲示板に
『避難ハッチが設置されている部屋に入らせていただきますので、ご協力をお願いします』
という貼紙が定期的に貼られていると思います
消防署の方が実際に点検を行われます
1.3 避難ハシゴの下降部分には物を置いてはいけません!
避難ハッチから、下の階へハシゴを伸張する降下空間には物を置いてはいけません!
ハシゴが完全に伸張出来なかったり、下に荷物が置いてあると下降障害となります!
このようなハシゴが完全に伸ばせないような状態ですと、
消防設備点検的には『完全展開不可』と言う『不備扱い』となり、法令違反となってしまいます!
万が一消防署から集合住宅管理会社への改善命令が下れば、厳しい姿勢で入居者に対応を求めることになります!
命令を無視すると罰金や拘留が課せられる可能性もあります!
怖い事を書いていますが、人命に関わる事です!
分かりやすく書くと
・ハシゴを伸ばせる空間
・人が避難出来る空間
を確保する簡単な注意項目ですよ♪
1.4 避難ハシゴの下降障害TOP3
・物干し竿
避難ハッチの真下(下の階)に物干し竿があると、避難ハシゴの完全展開不可になってしまいます
場所がベランダだけに、何の悪気もなくやってしまいそうなので注意が必要です
下降空間の確保を日頃から心の隅に、避難ハシゴの伸張の妨げにならないような心掛けが必要です
・エアコン室外機
これは避難ハッチの設置がある階と、ハシゴを伸張する下の階の両方に言える注意事項なのですが、
下降空間や避難通路の確保に室外機を近くに置けません
※具体的には非常用避難ハッチの端面から0.6m以内の空間を確保しなければいけません
入居者の方の判断ではなく、これはエアコン業者の判断となります
・ベランダでのガーデニング
たまに見ることがあるのですが、ベランダに植木鉢だらけの所があります!
入居者の方の趣味でしょうが、消防法的な避難経路の確保目線ではよくない事です
細かい事を言うようですが、集合住宅のベランダは専有スペースではなく共有スペースとなります!
これはベランダが避難経路の一部になっているからです
ベランダがお隣と続いている所の境界には『隔て板』と言う間仕切りがありますが、
避難の際にブチ破るため、植木鉢やプランターなどは置いてはいけません
※『隔て板』(読み:へだていた)は地域により
『仕切り板』『ベランダ隔て』『パーテーション』『蹴破り板』など呼び方は様々です
2 今回のエアコン取り付けでの室外機設置位置
画像一枚目を見ていただくと、ベランダの隅に非常用避難ハッチがあります
直ぐ横に室外機のプラスチック製の土台を仮置きしますが、
避難ハッチから0.6mの避難空間を確保出来ないので、
ベランダ内で横引きして画像の位置まで配管を延長しております
正直エアコン業者が出来る事には限界があります!
もう完成した新築物件で、今からどうとかは対応しようが無いです(笑)
ぶっちゃけ『エアコン室外機の設置場所は設計で盛り込んでおいてください』
と言うのが正直な所ですよ!
非常用ハッチや避難経路の確保で室外機の位置を変更して欲しいんですけど!
のご依頼も承らせていただきます!
お気軽にお電話してみて下さいねっ♪
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