そのエアコン、据付説明書に準じたエアコン取り付けが出来ていますか？

今回は新品エアコンに必ず同封されています

『据付説明書』についてのお話をしていきます！

あれっ？？

『取り扱い説明書』と、

『メーカーの１年間の保証書』しかないよ！

と言われる方が圧倒的に多いです！

なぜか？

詳しく解説して行きましょう

 

１【据付説明書とは？】

各エアコンメーカーで呼び名が違う時がありますが、

『据付説明書』『据付工事説明書』で少し違いますが、

読んで字の如し、エアコンを据え付ける際の説明書になります（画像１枚目）

内容は、エアコンを取り付けるための組み立て説明書で間違いありません

どういった記載があるのか？

解説していきましょう！

 

1.1　据付説明書に記載されている項目

※ダイキンの据付説明書を参照していきます

①安全上の注意

据付前の安全上の注意が書かれており、正しく据え付けてください

『警告の項目』では、死亡や重症を負うおそれのある内容

『注意の項目』では、軽傷を負うおそれ、または物的損害が発生するおそれがある内容と、

人命にも関わる怖い内容が書かれています

 

②付属品の確認

室内ユニットの付属品として、据付板/据付板取付ネジ/リモコン/室内ユニット固定ネジ/

乾電池/光触媒フィルター/断熱テープ/取り扱い説明書/据付説明書/保証書

室外ユニットに付属品として、ドレンソケット

以上の『付属品は揃っていますか？』の確認が可能です

 

③据付場所の選定

室内ユニット＆室外ユニットの、障害物などからの隔離距離や、配管へのテープを巻く方向

断熱処理の方法など、エアコンの性能を問題なく発揮できる環境の説明になり、

施工方法についても書かれています

 

④据付板を取り付ける

室内ユニットを、壁に取り付けるための説明になります

壁へのアンカーであったり、壁穴の開口や勾配について

 

⑤室内ユニットの電線を接続する

室内ユニットと⇔室外ユニットへの、電線接続について

ただ単に差し込みをするのではなく、

絶縁被覆をむく長さであったり、

電線留め具部分は２重被覆で！

など意外と出来ていない業者が多いので注意が必要です！

 

⑥配管、ドレンホース、電線を引き回す

冷媒の通るガス配管や、排水ドレンホースの取り回しについて

 

⑦室内ユニットを取り付ける

据付板へ室内ユニットを掛ける時の注意について書かれています

室内ユニット裏に電源コードを収納いたしますが、コードが入ると駄目な部分があります

 

⑧室外ユニットを設置する

室外ユニットの据付スペースについて、ドレン工事について

 

⑨冷媒配管を接続する

ガス漏れ防止のために、フレア内面への冷凍機油（エーテル油）の指定や、

過剰な締め付けトルクにならないよう、トルクレンチの使用について

 

⑩エアパージとガス漏れ確認を行う

Webで話題の真空引きについて書かれています

 

⑪室外ユニットの電線を接続する

室内ユニット同様、電気配線の接続

 

⑫必要な時

HAシステム（遠隔制御機器）の接続

同じ部屋に２台据付時の赤外線アドレス登録

 

⑬試運転と確認

試運転前の確認項目や、チェック項目について

 

以上、長々と項目がありますが、

エアコン工事の開始から⇒工事完了後の試運転までの説明が書いてあります

 

２【据付説明書がお客様の手元に渡らない訳】

当店では、新品エアコンの工事完了後には、

必ず『施工説明書』をお渡ししております

据付説明書は、エアコン工事の方法について色々な指示や、

注意＆警告が書いてある大切な説明書なのですが、

お客様の手元に渡らないのは、

『その項目を守っていないのがバレるから』

その存在すらしらない内に、処分されているからなんです！

 

エアコン工事に自信を持っていれば、なんの問題もない事ばかり書かれていますが、

丁寧な工事が売りのホームページで、もっともらしい事を書いあっても、

画像を拡大して見たらそうでもなかったり（笑）手抜きをされているかもしれませんよ！

一番分かりやすいのは、配管のテープ巻きあたりでしょうか？

ご自宅のエアコンを確認してみてください